BTSのイヤモニのメーカーと値段は?色やデザインにメンバーのこだわりがたっぷり

多くのアイドルやアーティストが、色・デザインにこだわったオリジナルのイヤモニを使用しています。
プロの使う機材は、一般人が使うものとは性能も値段もまるで違うのが当たり前ですが、BTSメンバーが使用しているイヤモニのメーカーや値段の相場は、どのくらいするのか気になりますよね。
この記事では、
- メンバーが今までに使用してきたイヤモニのデザインはどんなものがあるのか
- メーカーはどこで、値段はいくらくらいが相場なのか
- そもそもイヤモニって何?何が聞こえているの?
という疑問を解決する内容になっています。
イヤモニの豆知識や、メンバーが使っている個性的なデザインのイヤモニを見てみましょう。
イヤモニ(イヤーモニター)とは


イヤモニの正式名称は「イン・イヤー・モニター(IEM)」と言い、直訳すると「耳の中のモニター」という意味になります。
「モニター」という言葉が付いているという事は何かを監視する装置という事になりますが、アーティストがイヤモニを使用する目的は以下のようなものがあります。
- 大音量を防いで難聴などの耳トラブルを防止する
- 直接耳に音を届け、音ズレを防止する
- ステージのどこにいても正確に音が聴けるようにする
- スタッフからの指示をリアルタイムで確認する
ほとんどのイヤモニはアーティストの耳に合うようにカスタマイズされているので、ステージのノイズや大音量で届く観客の声など、耳トラブルにつながる要素を減らすことが出来ます。
オーダーしてから実際に手元に届くまでには一ヵ月以上かかりますが、その分自分の耳の形にピッタリ合った最高の一品を手に入れることが出来ます。
大音量で難聴になるを防ぐ
例えばコンサートの場合を想定すると、大音量で流れる演奏、何千人・何万人もの人々の歓声が爆音となって一気にアーティストの耳に届きます。
スピーカーの近くの席で観覧したことがある人なら分かると思いますが、大きな音で振動が伝わってくるくらいの衝撃ですよね。
カスタムイヤモニは自分の耳型を元に成型するため、耳にピッタリフィットして外れにくく、遮音性も市販のものとは桁違い。
何年間も耳に負担のかかる環境にさらされるアーティストの耳を守るために活躍します。
必要な音を届け音ズレを防止する
また、ステージから離れて花道を歩いている時や、メンバー同士が離れた位置で歌っている場合などにもイヤモニが役立ちます。
会場に設置されたスピーカーの音だけを聞いて歌うと、実際に自分の耳に音が届くのに時差があったり反響してテンポがずれてしまうので、直接イヤモニで音を聞いてリズムを合わせるのが一番なんですね。
その結果、ステージのどこに居ても正確な音が聴けるようになるのです。
スタッフからの指示を聞いている
ステージの制作に関わっているスタッフさんとのやり取りの為にイヤモニが使われることもあります。
特に生放送で行われる番組の場合、自分達の持ち時間はこのくらいと予め決められているので、遅れが出ないようにスタッフから指示が入ることがあります。
アーティストとスタッフのやり取りを観客に悟られずに済むのも便利ですよね。
イヤモニからは何が聞こえている?
イヤモニから聞こえているのはマスター音源(歌声無しのカラオケ音源)だったり、一緒に出演しているバンドの生演奏だったり、テンポ信号を聞いて音を合わせる=メトロノームのような使い方をしたりするようです。
これらに共通しているのは、伴奏と自分の歌やダンスのテンポを合わせるための音を聞いているということ。
どんなにダンスを一生懸命練習しても、聞こえてくる音がみんなバラバラだと揃うものも揃いません。BTSの一糸乱れぬダンスを支えるのもイヤモニの重要な役割です。
BTSメンバーが使ってるイヤモニの色とデザイン
BTSがデビューしたばかりの頃は今のようなカラフルなイヤモニを使用しておらず、ほとんどの場合が黒もしくは透明のものでした。


当時使用していたイヤモニはメンバーの耳の形にカスタマイズされているものではないので、今使っているイヤモニに比べると使い勝手があまり良くなかったのではないかと思います。
そこから徐々にメンバーオリジナルのイヤモニが作られていったわけですが、一つ一つのデザインが何とも個性的というか、その人の性格がよく表れていて面白いんです。
ではここから、イヤモニを実際に着用している画像と共に素敵なデザインの数々を見てみましょう。
JIN


[Westone]ES50
可愛いデザインが好きなJINのイヤモニは遊び心の詰まったものが沢山!
こちらは綺麗なパール色をベースに、マリオのスーパースターと名前がデザインされています。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑ピンクベースに「ARMY」の文字が入った右耳用と、淡いグリーンベースに弓矢のマークと名前の入った左耳用のイヤモニ。
弓矢のマークはJINの星座が射手座であることと関係がありそうですね。


[64AUDIO]A18t
↑こちらはラメがぎっしり詰まったピンクのイヤモニ。
「ピンクプリンス」というあだ名がつくほどピンク色を愛してやまないJINにピッタリのデザイン!
SUGA


SUGAのイヤモニはシンプルで、名前やワンポイントマークが入っているデザインが多いです。
上の画像のイヤモニは、黒ベースに赤い文字で「SUGA」「防彈少年團」という文字が入っています。
派手な髪色の時は黒いイヤモニが逆に目立って良い感じ。


[JHAUDIO]JH16v2PRO
↑こちらはSとGを組み合わせたようなオリジナルロゴが入ったイヤモニ。青のスケルトンと黒の2色あります。


[64AUDIO]A18t
↑さっきのと似たデザインですが、こちらは丸の中にアルファベットの「S」が描かれているデザインです。
赤のスケルトンとシルバーの2色あります。(同じデザインの白ベース×黒ロゴバージョンもあり)
RM


自分の名前をドーンと大きく入れる事が多いRMのイヤモニは、シンプルながらもおしゃれなデザインばかり。
こちらは黒ベースに赤色で名前が入っています。


[JHAUDIO]JH16PRO
↑こちらは半透明のグレーをベースに「RM OF BTS」の文字とアルファベットが等間隔で並んでいるデザイン。
書かれているアルファベットの意味はフランス語の「C’est la vie(セ・ラヴィ)」で、日本語にすると「これが人生さ」「人生って、こんなもんさ」みたいな感じになるそうです。
言葉のチョイスがなんともRMらしいですよね。筆者は個人的にこのイヤモニが一番好きです。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは紫のスケルトンベースにRMの文字。フォントにもかなりこだわって作っているみたいですね。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは、黒ベースにシルバーラメで自身の名前とクジラのマークをデザインしたもの。色違いの白もあり。


[64AUDIO]A18t
↑こちらはRMにしてはかなり珍しい可愛い系のイヤモニ。
青空と雲のデザインが可愛いとファンからも好評でした。
J-HOPE


[Ultimate Ears]UE18+PRO
ポップなものからシンプルなものまで、幅広いデザインのイヤモニを使っているJ-HOPE。
こちらは白ベースに自分の名前とハートが描かれています。
「O」が顔文字になっていたりハートの上に稲妻があったりと、遊び心も忘れません。


[JHAUDIO]JH16PRO
↑こちらはシルバーのベースに手書きのような文字で名前が書かれています。
先程の可愛い印象とは真逆のカッコイイデザインです。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらはワンポイント無しで、つるっとしたピンクメタリックのみのシンプルなデザインのイヤモニ。
派手なレッドヘアと同系色のイヤモニでおしゃれにまとまっています。


左:[64AUDIO]A18t
右:[64AUDIO]A12t
↑こちらはラメ入りの真っ赤なカラーで作られたものと、薄いブルーのスケルトンデザイン。
機械の中の細かい部品をあえて見せるという工夫が面白いですね。
JIMIN


[Ultimate Ears]UE7PRO
他のメンバーとはまた違う感性を持っているジミンのイヤモニはこれまた個性的。
こちらは左右で色が違っていて、王冠マークや名前がデザインされています。
王冠マークってBTSのMVにもちょくちょく登場しますよね。あとジョングクの手の甲のタトゥーにも。
関連記事:ジョングクの手と腕のタトゥー18個の意味 増えたり消えたり隠すのはなぜ?


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは赤ベースに白い文字で名前がかかれているデザイン。
よーく見ると少し透けて中の機械が見えている?ような気がしますが、遠くからだとほとんど分かりません。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらはお花のようなマークが施されたイヤモニ。
こういう華やかなデザインはジミンにとてもよく似合いますね。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑先程と同じデザインのムラサキバージョン。
「花ではなく心臓に見える」という声もあるようですが、実際はどちらなのでしょうか。
V


右:[Ultimate Ears]UE7PRO
顔面国宝、男も惚れるイケメンことV(テテ)は、ほとんど装飾のないシンプルなイヤモニを使用していることが多いです。
上の画像は割と初期の頃に使っていたイヤモニで、自分の名前やグループ名が入っています。


[Westone]ES60
↑こちらのイヤモニはよく見ると「V」の文字が入っています。非常にシンプル。


左:[JHAUDIO]JH16PRO
右:[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは水色と赤のツートンカラー(左)と、シルバーに片方だけ赤い石が付いているイヤモニ(右)。
テテは左右非対称なデザインがお気に入りのようです。
1つに絞れなかったから両方採用した、って感じでしょうか?


右:[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらはピンクと白のツートンカラー(左)と真っ黒(右)なイヤモニ。
シンプルだけど存在感のある絶妙なチョイス。


左:[Ultimate Ears]UE18+PRO
右:[64AUDIO]A18t
↑こちらはムラサキのスケルトンカラー(左)と無色透明(右)のかなりシンプルなデザインです。
真のイケメンは派手に着飾る必要なんか無いのです。


[JHAUDIO]roxanne
↑こちらはテテの好きなグリーンで作られたイヤモニ。
テレビ番組に出演した際には、「緑のイヤモニしたカッコイイ人、誰?」と、テテの名前を探し求めるツイートが沢山ありましたね!
テテ=緑のイヤモニの人というイメージが強いようです。
JUNGKOOK


シンプルなデザインや色合いを愛するジョングクは、イヤモニもシンプルなものが多いです。
汗っかきでイヤモニをすぐ壊してしまうかもしれないという理由から、何年間もカスタムイヤモニを使用しなかったというエピソードもあります。


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは黒をベースにしたイヤモニで、片側に「JK」という文字がはいっています。
私服でもモノトーン色を着ることが多いという、ジョングクらしいチョイスですね。
関連記事:ジョングクの私服が黒まみれ!通販で買えるパーカーとブランド紹介


[Ultimate Ears]UE18+PRO
↑こちらは右耳がシルバー一色、左耳がARMYのロゴマークになっているイヤモニで、ファンからプレゼントしてもらったものだそうです。
ファンへの愛と感謝を示す行動として、イヤモニを外して嬉しそうにロゴマークを見せ、キスをする姿が話題になったこともありました。(動画で確認する)
「汗っかきな自分が使用しても壊れないからとても良い」と本人もお気に入りだったようですね。


[Ultimate Ears]UE LIVE
↑こちらはBTSとARMYの関係性を象徴するカラー「紫」を使用したイヤモニ。
それぞれのロゴマークが片耳ずつデザインされています。


[Ultimate Ears]UE LIVE
↑さらにこちらは同じデザインの色違いバージョン。
BTSやARMYにとってムラサキ色は「深い愛を表す色」として用いられていますが、赤と青を混ぜるとムラサキになる、という理由からこのデザインにしたそう。
ファンへの惜しみない愛情がイヤモニのデザインで表現されています。
BTSが愛用しているイヤモニのメーカーと値段


BTSメンバーが使用しているイヤモニを作っているのは「SOUNDCAT」という会社です。さまざまなメーカーのイヤモニを取り扱っており、BTSの他にも人気アーティストのカスタムイヤモニを数多く手掛けています。
男性アーティスト
- AB6IX
- TREASURE
- iKON
- BTS
- SEVENTEEN
- MONSTA X
- JBJ95
- PENTAGON
- ZICO
- ASTRO
- BTOB
- CRAVITY
- EXO
- NCT
- WayV
- GOT7
女性アーティスト
- TWICE
- ITZY
- Red Velvet
- BLACKPINK
- MAMAMOO
- EVERGLOW
- IZ*ONE
上記のアーティスト一覧は「SOUNDCAT」の公式インスタグラムにて名前を確認出来た方達です。
女性・男性問わず多くのアーティスト、多くの事務所が「SOUNDCAT」にイヤモニの制作を依頼していることが分かりますね。
「SOUNDCAT」のインスタグラムでBTSのイヤモニを見る
「SOUNDCAT」の公式インスタグラムでは、過去にカスタムオーダーされたイヤモニのデザインをより鮮明に見ることが出来ます。
遠くからだとイマイチ分かりにくいものも、こうしてドアップ写真で見ると非常に分かりやすいですよね。
例えば、耳の中に入って隠れてしまう部分はこんな色なんだなとか、よく見るとラメが入ってるんだなとか、そういう細かい部分まで知ることが出来ます。
BTSだけじゃなく、他のアーティストの写真も沢山アップされますので、気になる方は是非フォローを!
「SOUNDCAT」関連の公式サイト・SNS
- SOUNDCAT「公式サイト」
http://www.zound.co.kr/index.html - SOUNDCAT 「Facebook」
https://ja-jp.facebook.com/SOUNDCAT/ - SOUNDCAT 「Instagram」
https://www.instagram.com/soundcat_custom_gallery/ - SOUNDCAT「Twitter」
https://twitter.com/soundcatkorea
BTSが使っているイヤモニの値段は数十万円?!
一人一人の身体の形に合わせてオーダーする商品は、既製品よりも値段が高くなるのは当然。
BTSのようなプロのアーティストが使っているカスタムオーダーのイヤモニは、一体どれくらいの値段がするのでしょうか?
ということで、メンバーが過去に使用したことのあるイヤモニブランドの相場について調べてみました。
メンバーの使っているイヤモニの型番を調べて「SOUNDCAT」公式ホームページから値段を見てみると、大体このような感じになりました。
型番 | 値段 |
---|---|
[Ultimate Ears]UE7PRO | 約12~24万円 |
[Westone]ES50 | 約16~19万円 |
[JHAUDIO]JH16PRO | 約19~38万円 |
[Ultimate Ears]UE18+PRO | 約20~32万円 |
[JHAUDIO]roxanne | 約25~42万円 |
[Ultimate Ears]UE LIVE | 約28~41万円 |
[64AUDIO]A18t | 約38~44万円 |
※未カスタムの値段が低い順
値段に数万円~十万円以上の差がありますが、これは「未カスタム」と「一番高いカスタムオプションを全部付けた場合」の値段差です。
主に使われているイヤモニメーカーは[Ultimate Ears]、[JHAUDIO]、[64AUDIO]のもので、安いものでも10万円以上、高いものだと40万円近くにもなるようです。
やはりプロが使う機材、しかも直接音を聞く重要なアイテムとなると値段も高い!
ちなみに複雑なカスタムを沢山するほど追加料金が加算されていくので、色を変えるだけ、ちょっとロゴを入れるだけの場合は基本料金から数万円アップで済むようです。
それでも、一般人にはとても気軽に手を出せる値段ではありませんね。
今回のまとめ
- イヤモニとは、音ズレや大音量から耳を守る目的で使用される機材
- BTSメンバーはそれぞれ個性的なカスタムデザインのイヤモニを使用している
- BTSをはじめ、沢山のアーティストのイヤモニ制作を「SOUNDCAT」が手掛けている
- イヤモニの値段は安いものでも10万円以上、高いものだと40万円近くになる
BTSメンバーは一人一人が色やデザインにこだわったオリジナルのイヤモニを使用しており、その値段は数十万円以上するものばかり。
プロが使用する機材は高くて当然、オリジナルのカスタムデザインにすれば更に高くなって当然ですが、改めて値段の相場を知ると「こんなに高かったのか…」と驚いてしまいます。
今後最新のイヤモニがお披露目されたら、デザインにも是非注目してみてくださいね!